- 2009年11月17日 11:16
シフォンケーキの次はシンフォニーのお話です、お付合い下さい。
中学一年生のころ、音楽の先生が新しく赴任して来ました。音楽大学を卒業し教員の免許をとったばかりの教育熱心な美人女教師でした。当時音楽などまったく興味がなく音符が読めない私は成績も下位の方でした。たいくつな文部省特選歌を歌い、音符を覚えることに辟易していました。
新しく赴任した女教師は、ソプラノを生徒の前で披露し、その迫力は学校中に歌声が響きわたりました。文部省特選歌などは無視して近代クラシックの聖地ウィーンやドイツの音楽をレコードを持ってきて聴かせることから始まりました。またガリ版で印刷してきた音譜はなんとベートーベンの交響曲第九楽章、歓喜の歌〝第九〟でした。
中学一年生の私達は英語もまとに読み書きができないのに、いきなりドイツ語を覚えさせ、しかも音符の読めない私に〝第九〟を歌わせる。その教育方針は強引でした。しかしその中でもユーモアも忘れませんでした。
「みんな、このように覚えて、Freude, schöner ・・・フロイデーシェ~ネルのシェーは、おそ松君にでてくるイヤミの『シェー』と覚えて」
この教育方針にハマッテしまい、いつしかクラシックに興味がでてきました。そして、中学の卒業式には第九が合唱できまでになりました。
いまでも、年末恒例の第九があちらこちらで聞える時期になると、つい口ずさみ、情熱的な先生のことを思い出します。そしてがさつな生徒に音楽を通して教養を身につけてくれたことに感謝をするのです。
Danken!
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